◎ 人生の目的 ◎『武田邦彦の科学的人生論』飯塚書店刊より

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◎ 人生の目的 ◎

中世ヨーロッパの小話にこのようなものがある。
あるとき研究熱心な若い僧侶が太陽を観察していると、太陽の表面になにやら黒い点が見える。そこでその若い僧侶は権威ある年寄りの僧侶のところに行ってこう言った。

「先生。太陽を観測していましたら黒い点が見えるのですが、あの黒い点はなんでしょうか?」

これを聞いた偉い僧侶は「ちょっと待ってくれ」と言って教会の中に入り、暫くして出てきて次のように言った。

「アリストテレスの書物を見たところ、太陽に黒い点があるということは書いていなかった。したがってその黒い点とやらは、君の目のシミだろう」

太陽の黒点を最初に発見したのはこの若い僧侶かも知れないが、そんな発見をも打ち消すだけの権威がアリストテレスにはあったのである。そのアリストテレス、実に1000年以上にわたって「真実」を決めてきた人なのだが、その人にもわからないことがあった。
それは、「無限、因果、矛盾」である。
私たちが平穏で日常的な生活をしている時にはこの3つの疑問にはほとんどぶつからない。でも、

「宇宙のはずれはどうなっているのだろうか?(無限)」

「なぜ、私の郷里は名古屋なのだろうか?(因果)」

「憎まれっ子が世にはばかる不平等はなぜ起こるのか(矛盾)」

などと考える時、突然、アリストテレスも難問に遭遇する。
あの頭脳明晰なアリストテレスが考えに考えてもわからないことがこの社会にはある。
人間の脳の容積は1500ミリリットル程度しかないし、この世のことが人間の頭脳の容積に合わせて作られているわけでもない。だから、当然、人間が理解できないことがあるのだ。
私は「人間には考えることのできる限界がある」という信念のもとに生きている。そしてその中でももっとも難解なものが「人生の目的」である。

『武田邦彦の科学的人生論』飯塚書店刊より R080918

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おてんとうさまの下で
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#牧正人史 #マシレ予測 #武田邦彦 ♯yymm77

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